昔は良かっただなんて言えるはずもない
いつも悪かったわけでもないけど。
昔から、関わるのが嫌いだった。
どうせ何年か後には連絡を取り合うこともなく、名前も忘れて行く仲でしかないのに。
世間一般で言う「普通」の人間関係を保てなかった気がする。
普通にしなさいと言われるけれど、そもそも彼らの言う普通が何なのかを教えてはくれなかったし、親が居ない事はきっと普通ではなかったから、「普通」の生活をしようとしたことが間違いだったのかもしれない。
本当のことをいうと、たまに、疎ましく思うことがある。
どうして自分だけがと、思うことがある。実際そんなことはないのに。
人生が、上手くいかない。
「上手くいく」と言う概念が、抑どういうものなのかも理解できていない。
物事が滞りなく進んでいけば上手く行っていると言えるのか?
それならきっと、上手くいかないと言っても構わないだろう。
死にたいと思う。
いっそのこと。死んだ後のことなんて一切考えずに。
憂いの一切もなく、サヨナラをしたい。
楽しいこともあったから、思い出にはなる。
辛いから死ぬのではない。気分が高揚した今、死なねばならぬと思うのだ。
私が死んだらさ、「馬鹿な奴だなあ」と笑って、それで偶に酒の席なんかで思い出して、一粒涙をくれれば、それで構わないのよ。