くらり

メンヘラと中二病

ふつう

死んでしまいたいと思う。
人に迷惑をかけてばかりで、何の役にも立たない自分が生きていていい筈が無いのだ。
毎日、劣等感を苛まれる。周囲の人間が自分を嫌っている気がしてならない。嫌われるようなことをしない様、努めてはいるが、多分。きっと。役に立たない人間を好いてくれる人がいる訳が無い。少し考えればわかることだった。

わたしは、きっと、しぬ。
目標として、三十を超えた頃には既に死んでしまいたいと思っている。本当はもう少し早くたっていい。今だって別にいい。今直ぐ死んでしまったっていい。
けれども、なんとも愚かな言い訳になってしまうが、私は自分で死ぬのが怖い。恐ろしくて仕方ない。こんな時まで他力本願なので、早く殺してくれと毎日願っている。

他人の目が気になって、満足に腕を切ることも叶わない。
袖を捲くって晒された腕の赤の、目立つこと目立つこと。一瞬、なんて馬鹿なことをしたんだろうと、後悔する。そうして早く死にたくなるのだ。
悪循環だ。すべて自分が悪いのだけど。

死にたくなるのは、人間の正常な感情の一種なんだ。楽しければ、その楽しい気持ちのまま死んでしまいたいと思うし、悲しければ、その悲しさを紛らわすために死んでしまいたいと思う。それが普通だろ?

そう思ったけど、そう言えば私は普通ではないのだった。普通の、両親が揃った生活を送れなかったやつは「普通」じゃないらしいので、多分。